こんな風に書けたなら。 2009/09/13_Sun_13:35

本は読んでも、詩集はあんまり読んでません。
でも工藤直子さんの詩はすごく好きで、
その中で「これは殺りんだ！」と勝手認定してるものを「あ・い・た・く・て」からいくつか。
（著作権については一応リサーチ済）

「夜なか」
寝返りうたなきゃ　さびしくて
寝返りうつと　なおさびしくて

　村に預けられてからしばらくは、まさにこんな感じだったと思うのです。
　不安で落ち着かなくて寝返りうっても、そこにいるのは楓ばあちゃんだけ。
　りんちゃんだけじゃなくて兄もだったら尚良い。
　ふと目を遣ったら、いつもそこに居た存在がいない。
　そのことに違和感を覚えたり、ちょこっとちくっとしたり。

「手をください」
からっぽの手は　さむい
からっぽの手は　ねむい
からっぽの手は　おくびょうで
からっぽの手は　さびしい
　　（略）
からっぽの手のひとよ
ポケットの　その手をだして
その手をだして
わたしに　ください

　手、っていうのが非常にツボ。
　お互いからっぽだった手を伸ばして触れ合って、からっぽじゃなくなったのです、きっと。
　それが鋭い爪の大きな手と、小っちゃい子どもの手なのがまた萌える。

「思い出」
ああ　こんな夕日を　たしか…
そのあとは　どうしても思い出せない

いつだったか　どこでだったか
心の底に　そのときの記憶が
うっすらと　沈んでいるのだが
この　いちめんに　沈んだものを
そっと　ひとところに　あつめたら…

あの日の匂いが　たちのぼるだろうか
あの日の風が　ふくだろうか

　ちょっと、泣きそうになりました。

あとタイトルになってる「あいたくて」とか「痛い」も、ものすごく好き。
「てつがくのライオン」（こっちは詩集）も、和んでちょっと切ないです。
使われてる言葉が簡単なだけに、するっと核心を突かれる……みたいな。



**拍手お礼**
２日　　１９時
３日　　０、２０、２２時
５日　　０、１３時
６日　　１７、２３時
８日　　２２時
１０日　　１時
１１日　　２３時

拍手とたくさん連打して下さった方々、ありがとうございました！
現在、新しいエディタを使ってみたり試行錯誤中です。
もしかしたら、字を打つだけなら先代パソの方がいいかも…？；；（ぎゃー）

↓コメントお返事。

１１日２３：４６の方

拍手＆コメント、ありがとうございます！！
私もどんな感じなのか見てみたかったので棚ボタでしたｖ
我が愚弟もたまには役に立つようです（笑）。
あの模様は……謎ですねぇ…… （￣～￣）
どうせならほんとに爆砕牙もあればよかったのに。。。